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2022.03.15

泰然自若

こんにちは、営業スタッフの福井大樹です。

先週末から暖かくなりましたが、また急激に冷え込むそうです!?

気温の変化による体調の変化にはお気を付けください。

さて、週末のニュースで気になるものがありました。

12日アメリカで開催されたテニスのBNPパリバ・オープン女子シングルの試合において、大坂なおみ選手が客席から飛んだ野次に涙を流してしまうというニュースがありました。

本人にとってはあまりにもひどい野次だったため、試合中にもかかわらず野次を飛ばした観客の退場を主審に申し出たものの、受け入れられず、結局試合にも敗退し、試合終了後異例の敗者のインタビューが開かれたというものでした。

この一連の騒動は、共感できる部分もあるのですが、その一方で大坂なおみ選手も少しはこういった野次に対しての心構えを持っておくことも必要なのではないかと思うのです。

確かに他者を貶めるような野次や暴言、非難・中傷は控えるべきです。こういった非難・中傷を受ける側の心情を考えたら、どれだけ精神が傷つくことか…。

その一方で、プロスポーツ選手であるならば、声援・応援を受けることがあれば、野次や非難を受けたりすることも当然あると思います。

こういった自分自身のパフォーマンスを邪魔する行為にも動じない精神力を養わないといけないと思うのです。

この一連のニュースで思い出したエピソードがあります…。

星野仙一さんが現役時代、中日ドラゴンズのエースとして、奮闘していた頃、ホームグラウンドのナゴヤ球場で相手チームに打ち込まれたそうです。

ようやく攻守交代となり、マウンドから降りて自軍ベンチに引き揚げる際に、野次と共に飲みかけのビールのカップを投げ込まれ、頭に当たったそうです。

「クソッ!ビールを浴びせやがって!」

と、悔しさを感じたと同時にくさい臭いがそのカップからしたので、驚いたそうです。

改めて帽子に浴びた液体の臭いを嗅いでみると、何とその液体はビールではなく小便だったそうです!?

野次や中傷だけではなく、こういったひどい仕打ちにもあっていたんですね。

その試合の勝敗はどうっだたか忘れてしまいましたが、その腹立たしい行為を発奮材料にして、長年中日ドラゴンズのエースを張り、現役生活を全うされたそうです。

もう一つプロ野球選手のエピソードで驚く逸話があります…。

読売ジャイアンツの歴代助っ人外国人選手の中で、最強と言われている、ウォーレン・クロマティ選手がいます。

現役バリバリの大リーガーとして、読売ジャイアンツにやって来て長年活躍した選手ですが、ジャイアンツでプレーしていて、やはり心無い野次に悩まされたことがあったそうです…。

黒人選手であるがゆえに、打席に入ると、相手チームのファンから…、

「ニガー!」(黒人を指す蔑称)

「ヤンキー、ゴーホーム!」(アメリカ人はとっととアメリカへ帰れ!)

というスラングを浴びせかけられたそうです。

それだけではなく、当時の広島市民球場でセンターの守備位置に着いていたら、後ろの外野席から差別的な暴言を浴びせかけられていたというのです!?それも日本人だけではなく、山口県の岩国基地に駐留している米兵からも、差別的な野次や暴言を浴びせられていたというのです。

それでもプレーに集中し、時には暴言を吐いた相手に気丈に言い返し!?、ジャイアンツで長年活躍されていました。

プロスポーツ選手だけではなく、一般の仕事をしている私たちも、心無い非難・中傷、そして噂話や陰口に見舞われることがあります!

いちいち気にしていたらキリがありません!

私は決して強い精神力を持った人間ではありませんが、仕事をしていたら、こういった事に巻き込まれることもあります。ですからその時は心が沈むこともあります…。

そういった時は、なるべく気持ちを切り替えたり、気にしないようにして、目の前の物事に取り組むようにしています。(なかなか難しいんですけどね…)

また…、

”ここでこう言ったら、ご機嫌を取れるかな…!?”

”飲食などに付き合えば、よく思われるかな…!?”

”おべんちゃらを言えば、いいのかな…!?”

といった、他人からよく思われよう、といった感情も持たないようにしています。いわゆる「太鼓持ち」や「腰ぎんちゃく」にはならないようにしています。

これらと併せて、もう一つ心掛けていることがあります。

自分自身が、他者の誹謗・中傷、陰口や噂話をしないようにするといった事です!

もし悪口をいうのであれば、それは親しい間柄の相手にしないといけないと思いますし、その発言が根拠のあるものでないといけないとも思っています。

芸能界を引退された島田紳助さんは、かつてテレビ番組で堂々と板東英二さんの悪口を連発し、笑いをとっていました。

ですが、その発言の終わりには、こうも言っていました…。

「板東さんは友達やもん!悪口言える友達やもん!だからこんな事言えんねん!」

短い言葉の中には、二人の関係性が感じられるものでした。

他者に自分という存在を理解してもらうことは難しい事があります。

ましてや脚光を浴びて活躍している著名人であれば、理解されないどころかその成功を妬まれることもあるでしょう…。

そんな中でも、目の前の仕事等に取り組まないといけない事は多々あります…。

ですから無理やり強くなれというつもりはありませんが、「泰然自若」を心掛けてみるのがいいと思うのです。

人間は独りでは生きていけません。ですが他者とのつながりが”心の負担”になることもあるでしょう…。

そんな時は、”無理しない”という事です!これまでの”常識”に捉われない事です。

私が今回投稿した内容に否定的な考えを持った方もいるかと思いますが、それも”気にしない”ようにするつもりです…。

皆さんはどう受け留められましたでしょうか…!?