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2021.12.01

先見性のある感性

皆さん、こんばんは。営業スタッフの福井大樹です。

年の瀬ですね!?

何かとお忙しいかと思いますが、慌てず騒がず、落ち着いて今年を終えたいものですね…。

さて、前々回ご披露しましたお話の続きですが、私が富野由悠季という人物の思考に関心を持ったのは、ある事件がきっかけでした…。

もちろん私も彼の代表作である「機動戦士ガンダム」は好きです。子供の頃は、プラモデル作りは下手くそだったのであまり作ったことはありませんが、”ガン消し”-作品に登場するキャラクター消しゴム-集めに夢中になったこともありました。

ですからその作品の原作者だという事を思春期になって知った時は、彼の言動に興味を持ったものです。

ですが、それから見聞きした彼の言動は、何だかまどろっこしくて解りづらく、”ちょっと気難しいおじさん”だなぁ…、といった印象を持っていました…。

では”ある事件”というのは、何かというと、今から26年前の1995年(平成7年)。

この年は、1月17日に阪神淡路大震災が起きて、多くの犠牲者が出ました。続く3月20日には、東京霞が関で「地下鉄サリン事件」というテロ事件が発生しました。

皆さん、覚えていますか!?

その当時、この2つの天災とテロ事件により、戦後50年経過した日本のこれまでの歩みを検証する報道が数多くあったのを覚えています…。

震災により露呈したのは、倒壊した多くの住宅は欠陥住宅だった事。「マイホーム」を持つ豊かさの陰に隠れた、建築業者のずさんな仕事ぶりでした。そしてテロ事件では、「学歴社会」の弊害が露呈したとされていました。

多くの方が、この事件の詳細については報道等でご存知かと思いますので、詳細に語るのは割愛しますが、事件の首謀者たちの思考に影響を与えたのが、漫画やアニメーションだとされました。

こういった流れの中で、多くのマスコミ関係者は、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」等の原作者、松本零士さん、ジブリ作品の高畑勲さん等、漫画家やアニメーション制作者たちへ見解を求めたのですが、すべての方が取材拒否をされたそうです!?

そのなかで富野由悠季さんだけは、真っ向からマスコミの取材をすべて受け、テロ事件への漫画・アニメーションの影響は、否定しきれない、という見解を述べました。

その際に言われたのは…、

「漫画やアニメは、親に隠れて見るものです!」(笑)

と、自らの生業をある意味否定するコメントを述べられました…!?

このコメントだけみても興味深い人物ですが、それだけではないんですね、この方の発想力の深さは…!?

「命の重さ」についての彼の見解については、”続き”にします。

ではまたの機会に…。