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2021.09.27

日本語の奥深さ

皆さん、こんにちは!営業スタッフの福井大樹です。

朝はすっかりヒンヤリしてきましたし、晩も夜風が冷たく感じるようになってきました。時折夏のような暑さを感じるものの、やはり秋がやってきましたねぇ…。

ところで皆さんは、「DEMON SLAYER(デーモン スレイヤー)」て、何のことだかお解りになりますか…!?

これは今空前のブームとなっている「鬼滅の刃」の英語版タイトルなんです!?何となくイメージが湧きますか!?

そもそも「鬼滅の刃」は、どうしてこうもあらゆる世代と世界中の人たちを巻き込んで、ヒットした作品になったのでしょうか…!?

私も作品のすべてを知り尽くしている訳ではありませんから、詳しく意見を述べたり解説したりすることは出来ませんが、それにしてもマスコミや世間の対応もすごいですよね!?

25日(土)の一昨日の晩、昨年劇場公開された「鬼滅の刃 無限列車編」が公開から約1年が経過してからテレビでノーカット放送される事となりました。それに伴い大手新聞のテレビ欄は、劇中に登場するキャラクター、”煉獄杏寿郎”のイラストがテレビ欄に大きく掲載されたり、スカイツリーがこの”煉獄杏寿郎”をイメージした赤い電飾で覆いつくされたりと…。

一マンガ、アニメのブームの域を超えた社会現象がいまだに続いています…。

当然この作品の影響は海外にまで及んでいるようで、世界数十か国で劇場公開されたり、単行本や関連グッズが多数販売されかなりの売り上げを上げているようです。更には主題歌を唄ったLiSAの楽曲や存在も”鬼滅の刃のテーマ”や”鬼滅の歌姫”として、広く認知されているようです…。

そんな中、「DEMON SLAYER」と訳されたタイトルを付けられ、世界で今後も様々な影響を与えていくのでしょうが、なんだかいまいち作品の世界観がイメージ出来ないなぁ、と私は感じます…。

直訳すると、”DEMON”=悪魔、”SLAYER”=~を殺す人や物。つまり悪魔(のような悪の存在)を殺す人(剣士)、といった具合ですが、これだと作品の主人公”竈門炭治郎”が抱えている様々なモノが全く想像がつかないんですよね…。

この作品の主人公”竈門炭治郎”は、登場から早くも重い十字架を背負いながら成長していきます。その道程を、”鬼滅”と”刃”というそれぞれの単語は、実に端的に表現出来ていると感じるのです。

日本語というのは、実に便利な言葉だと私は思います。直接的な表現を用いなくても、抽象的にでも伝えたい表現が何となくでも伝えられるからです。

例えば、こんな言葉のやり取りで日常会話が交わされることがありませんか…!?

あれ、これ、それ等のこういった言葉で具体的な人物名や事象を挙げることなく、双方が充分理解しながら、”深く”会話を進めている光景を目にした事はありませんか!?(笑)

こんな表現が使えるのは、様々な言語がありますが、日本語だけではないでしょうか!?

だからこそ”鬼滅の刃”というタイトルは、この作品を知らない人からすると、何を表現しているのか抽象的過ぎて理解できないかもしれませんが、作品を深く理解していくにつれて、何を表現しているのか、登場人物たちがどこへ向かっていこうとしているのか、想像できる言葉のセレクトではないかと思うのです…。

だから「DEMON SLAYER」と訳されたタイトルだと、”浅い”のです!!(笑)ただ単に、化け物を退治して、喜んでいる剣士の物語でしかないように捉えられるのです。

たまたま社会現象となっている作品を例題にして、日本語の便利さや奥深さについて触れましたが、私たち日本人は日頃から無意識にこの言語の利便性を駆使して生活しています。

こういった利便性を駆使して会話を交わせるのは、親しい間柄の人間関係があるからだと、私は思います。

ちなみに、孤独はあらゆるところで、人間の心身に影響を及ぼします。

”群れる”必要は無いと思いますが、”あれ””それ””これ”等の言葉をやりくりし、気軽に会話を交わせる人間関係と交流を持つことは、大事なことですよね…!?

余りにも”浅い”英訳タイトルをみて、他人との関わり合いの大切さを連想し、そこから色々と感じましたので、お話させていただきました。(笑)

”鬼滅の刃”というタイトルから、他人との触れ合いの大切さについて述べるなんて、想像もつかなかったんじゃないでしょうか…。(笑)