ブログ
Blog
2021.08.06

8月6日という日

こんにちは、営業スタッフの福井大樹です。

人間の平熱を超える気温になるなど、全国は猛暑というより酷暑に晒されていますが、みなさまはお変わりありませんか!?いえ、無事にお過ごしでしょうか!?水分補給と塩分補給(正確にはミネラル補給)、更には適度な休養と睡眠時間の確保を心掛けていただき、この命に係わる暑さに対処してください。

それにしてもオリンピック各種目のメダル獲得がすごい勢いですね!オリンピック開催に関しては、あらゆるところとあらゆる分野において、様々な意見が出され論議されていますが、やはり健闘した選手たちには、純粋に祝福の拍手は送るべきですね!

また、競技の外で、様々な出来事に対して色々話題になったり、議論されたりしている日本は、なんだかんだいって”平和”な国だという事ですよね…!?

さて本日8月6日は、どういった日なのかご存知でしょうか…!?そうです、1945年(昭和20年)に、広島県広島市に原爆が落とされた日です。広島平和記念日ですね。

私自身は広島県出身ではないのですが、何かと広島には縁があるので、お話を聞いていただければと思い、本日も投稿したいと思います…。(ちなみに私の妻は、広島県出身です)

今から11年前の7月。以前15年間在籍しお世話になった会社にいた頃、当時の社長から、直属の上司と共に広島県広島市への赴任を直接言い渡されました。

どういった事情で赴任したのかは割愛したいと思いますが、広島市で当面暮らすこととなり、初めての慣れない土地で、しかも何かと込み入った事情を含んだ状況の中で、これまでにない大変さを感じながら仕事に取り組んでいました。

そんな中、広島県で迎える8月6日の朝は3回経験したのですが、広島市の中心地は何かと反戦活動の抗議デモ等があったりし騒々しかったのですが、それ以外の郊外は各地ともホントに静かな朝を迎えていたのでした。

それこそ県全体でこの日を厳粛な気持ちで迎えているような感じの静かな朝でした。8時15分になると、サイレンが鳴り響き、1分間の黙祷を捧げる習慣が広島県民全体に浸透しており、平和を願う想いがその街の静けさから感じ取れるくらいでした…。

この街の静けさや雰囲気は、きっとこの文面からではなかなか想像しずらいのではないかと思います。ですがこの日の朝を経験すると、平和な日々がいかに有難い事かと感じられます。

そして以前の投稿で、仕事を楽しいと思ったことは一度も無いといった内容を挙げたことがありましたが、この心情は今も変わりはありません。だけど取り組んだ仕事を振り返ってみて、楽しんでいたんだなぁ、楽しかったんだなぁ、と思った事はあります。言うなれば、現在進行形で楽しいとは思わないですが、過去形で楽しんでいたんだなぁ、はたくさん経験してきました。やはり、振り返ってみてこう思えるように、今後も仕事に向き合っていくことが大事なのではないかなぁ、と考えています。

その一つの時代がこの広島での生活でした。今振り返ってみるとわずか2年半しか赴任していなかったにもかかわらず、ずいぶん長い間広島で過ごしたような感じがしています。そこでの生活と仕事に従事したことは、すごく貴重な経験をさせてもらえたと、その当時の私を取り巻く環境の人たちに感謝の思いで一杯です!こう思える事が大切だなぁ、とも我ながら思っています…。

ちなみに一つ残念な事があるんです。その当時の上司(会社の社長)に、日本人なら一度は見ておくべきだと言われていた場所があるんですが、その機会を逸してしまったことです。それは広島平和記念資料館と江田島にある旧海軍兵学校跡地(第1術科学校)です。

広島平和記念資料館の見学は何度もしたものの、江田島の旧海軍兵学校跡地は一度も見学をしなかったことを悔やんでいます。その当時の社長の話を覚えているのですが、特攻隊員の母親に向けた遺書が展示されていたりして、平和記念資料館同様、現在(いま)の暮らしがいかに尊いものか考えさせられるとのことだそうです…。今は、いつかこの場所に、家族と共に見学に行こうという想いがあります…。

最後になりますが、広島県というのは大きな県でして、各都市にはそれぞれの特徴があります。洗練された都会の様子と下町の懐かしさを残す広島市。世界遺産の厳島神社がある廿日市市。軍港であった歴史が感じられる港町の呉市。小京都の趣を感じる竹原市。郷愁を感じさせる街並み、坂道と神社仏閣が多い尾道市…、等々。訪れてみると、その街の良さがそれぞれあって、他所から来た私には実に楽しいものでした!まだ広島県を訪れたことがない方は、このコロナ禍が終息したらぜひ訪れて欲しいものです!ついでに言うと、広島県全体がすごい熱量でカープを応援しています!それこそ関西のタイガース熱に負けていませんね!(笑)

更に忘れてはならないのが、広島といえば”お好み焼き”です!一般的には”広島焼き”といわれていますが、広島の人たちは、広島焼きなんて言いません!あの玉子・麺・キャベツ・小麦粉がきれいに四層に分かれている”粉もん”こそが「お好み焼き」なんです!(笑)

ここでオススメのお好み焼き屋さんを紹介しておきたいと思います。ぜひ広島観光の際には訪れてみてください!広島市にある、「ロペズ」というお好み焼き屋さんです!ここのマスターはグァテマラ出身の方で、広島県では有名な「八昌」というお好み焼き屋さんで修業した後に、広島駅から西に二駅行った「横川駅」の地域でお店を構えられています。連日行列ができて繁盛しているお店でして、今ではテレビで取り上げられることが多くなりましたし、YouTubeでお店の様子を観ることも出来ます。お好み焼きの美味しさは絶品です!ホントに一度といわず何度も食べに行ってみて欲しいお店なんですよ!

最後の最後になるのですが、おススメしたい”ヒロシマ”関連の作品を紹介しまして今回の投稿を終わりたいと思います。こうの史代さんという漫画家をご存知でしょうか!?この方のお名前はご存じなくても、アニメ映画「この世界の片隅に」をご存知の方はいらっしゃるのではないでしょうか!?

この方の別の作品で、「夕凪の街桜の国」という作品があります。戦後、”生き残ってしまった”ことへの罪悪感に苛まれながら、原爆後遺症により戦後に若くして儚く命を散らした女性の生涯と、その姪に当たる女性の人生を、照らし合わせながら、生きる事の意味を問うた秀作です!2007年に映画化された際には、主人公を演じられた女優の麻生久美子さんの演技が非常に優れていて、この映画を一際優れたものへと押し上げたように感じました。その後も2018年にはNHKにおいて、単発ドラマとして放映されたり、何度も舞台化されたりしている作品です。漫画が”元ネタ”ですが、非常にメッセージ性の強い作品であるものの、どの世代の方がご覧になっても、”何か”感じることが出来る素敵な作品です!こちらも機会があればぜひ漫画でも、映画のDVDでも鑑賞していただければと思います…。

長くなりましたが、この8月6日という日に、今の暮らしが非常に恵まれた環境だという事を気付けていただければと、広島での暮らしの体験談を交えて、僭越ながらお伝えさせていただきました…。